All About Celica

 

コーションプレート

Xフリークへの第一歩といえば、なんといっても車体番号やカラートリムをしっかり把握すること(?)。エンジンルームに添付されているコーションプレートに並ぶ文字列が持つ意味を知っていると、愛機の存在がぐっと身近になるのではないでしょうか。もちろん、整備や万が一の時にも、知っているといないとでは大きな差が生まれますよ。

 

MODEL(車種形式記号)

トヨタ車に限らず、車種形式のコードは見暗号のようにも見えるが、その読み方は割と簡単。少なくともセリカXX、スープラに関しては、こんな形で基本仕様を示している。
GA61
@   A   B C D E F

各記号が示す内容

@ 排出ガス規制適合表示記号 E:昭和53年度排出ガス規制適合車
A 車種シリーズ表示記号 GA61:1G−GEU,1G−EUエンジン搭載車
MA61:5M−GEUエンジン搭載車
MA63:M−TEUエンジン搭載車
補足1・・・G:直6・2000cc、M:直6・2000〜ccまたは過給機付
補足2・・・A:フレーム表示(スープラ,FRセリカ系)
B 車名表示記号 A:カリーナ
B:セリカ,セリカXX
C ボディー形状表示記号 L:リフトバック
C:クーペ
D 変速機表示記号 M:手動5速フロア チェンジ
K:自動4速フロア チェンジ
P:自動4速フロア チェンジ OD付
E グレード表示記号 Q:GT,G
S:S
N:L
F 原動機仕様表示記号 F:DOHC,EFI
E:SOHC,EFI
T:SOHC,EFI,過給機付き

 

COLOR(外装色)

ボディーカラーは限定車のブラックを含めて全部で17種類。ただし当時物のカタログなどを見ても、正式名称なのか通称なのかもあやしく、またマイチェン時にぴったり廃止になったとは思い難いところもある。大手カー用品店の補修カラーや、自分がお世話になった板金屋さんのカラーチップ、また当時の整備書およびパーツカタログを元におおよその発売時期を整理した。
    前期型 後期型
code

name

81.7 82.2   82.8   83.8 84.4 84.5   84.8 85.12
033 シティーホワイト                
035 スーパーホワイト    
038 スマッシュホワイト                  
040 スーパーホワイトII                  
141 イブニンググレーM                
150 スーパーシルバーM                  
202 ブラック                  
391 フリーウェイレッド                
3A7 ブリックレッド                
3D1 スーパーレッド          
3F2 スーパーディープレッド                  
4D3 キャメルベージュM              
6E4 パークオリーブグリーンM                
8B4 ナイトブルーM          
299 ストリートトーニング            
2B8 シルエットトーニング            
2P9 ファイタートーニング          
・前期型のバックドア、バンパーはブラック(202)。
・スーパーホワイト(035)は、81年の発売当初2800GTのみの専用色であった。
・スーパーレッド(3D1)は、2000GT発売時にイメージカラーとして設定された。
・ストリートトーニング(299)は391と202のツートン。
・シルエットトーニング(2B8)は141と140(ダークグレーM)のツートン。
・ファイタートーニング(2P9)は3D1(ドーンピンクM)と141のツートン。
・前期型にはサイドストライプがオプション設定されており、フリーウェイレッドのみホワイト、他はブラック。


TRIM(内装色)

内装色は、トリムコードと呼ばれる2つの英文字でシートの材質を示し、その後ろに2ケタのカラーコードをつけて表示する。発売当初のシート材質はファブリック3種と、G以上のグレードにオプションの本皮革という4種で展開したらしい。この革シートはスポーツシートではなくノーマルグレードの形状で、いつ頃まで選択できたのかは分からないが、ツインカム24登場後のある時期(58年2月)からはスポーツシートの本皮革がカタログに載っている。
表1 材質コード
  コード 名称 設定グレード
前期型 FS ファブリックH(ピアレス) S/L・Sターボ
FU ファブリックJ(Wビューティ) G・Gターボ
FV ファブリックFG(テラス&パンパス) GT・Gターボ(OP)
LD 本皮革 G(OP)・GT・Gターボ(OP)
後期型 YA セパレート S・Sターボ
YC スポーツ G・Gターボ・GT
表2 カラーコード
  コード 名称 サンプル
前期型 21 ブラック

31 ブルー

81 テラコッタ

後期型 21 ブラック

34 ディープマルーン

84 ブルー

・前期2800GTの本皮革シートは、ボディーカラーが035、299、2B8の3色のみ。
・前期GおよびGターボの本皮革シートは、ボディーカラーが033、299、2B8の3色のみ。
・本皮革シートはテラコッタのみなので、前期型ストリートトーニングで本皮革シートを選んでも、内装色はブラックにならない。
いっぽう後期型は、コストダウンの影響で非常にシンプルな構成。80年代のアメ車を意識したミョーな高級志向がもろに出ている前期型の内装を反省してか、若干地味なカラーが用意されている。それでもなお、2代目セリカ&セリカXXはまたしてもピュアスポーツのムードを取り入れることができなかった印象が強い。せっかく、姉妹とも言えるZ10系ソアラがせっかく高級GTのジャンルを受け持ってくれたのに・・・。


TRANS/AXLE(ミッション/デフ形式)

サスのセッティングを英国ロータス社と共同で行なったことをウリにしていただけに、トランスミッションやデフのギヤ比に関してもそこそこのこだわりがあったようで、グレードごと、あるいは後期型へのマイチェン時などで細かく異なっている。大きな差はメーカーオプションであったLSDの有無。当時はこれによって走りにずいぶんと差があると言っていた気がする(笑)
 

TRANS(トランスミッション)

MT W55 2000GT
W57 2000G、S、L(前期)
W58 2800GT
AT A42DL 2000G、S
A43D 2000Gターボ、Sターボ
A43DL 2800GT(前期)
A43 2800GT(後期)

AXLE(デファレンシャル)

MT

 

F252(ファイナル比4.556) 2000GT(後期)
F253(ファイナル比4.556、LSD)
F282(ファイナル比4.300) 2000GT(前期)
F283(ファイナル比4.300、LSD)
F302(ファイナル比3.727) 2800GT
F303(ファイナル比3.727、LSD)
T312(ファイナル比3.909) 2000G、S、L(前期)

AT

T282(ファイナル比4.300) 2000G、S、L(前期)
F312(ファイナル比3.909) 2800GT
F313(ファイナル比3.909,LSD)
F282(ファイナル比4.300) 2000Gターボ、Sターボ
F283(ファイナル比4.300、LSD)
 

PLANT(生産工場)

 
A51、53 田原工場(LBおよびXX)
A41、42 堤工場(クーペ)
 

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